「もっと自由自在に吹けたらいいなぁ」
プロの演奏を聴くと、自由自在に、しかも簡単そうに!
演奏していますよね。
よほど練習してきたんだろうな。
・・・確かに、その通りです!(笑)
ですが、闇雲にただただ吹いていたのでは、
あまり効率よくありません。
理論、というと堅苦しくて、できれば脇に置いておきたいかもしれませんが、
理論も併せて理解していくことが、
自由な演奏に繋がると確信しています。
さて、5月28日(日)篠笛アンサンブルセミナーを開催します。
このたびは、ピアノとのアンサンブルです。
講師にジャズピアニスト、小笠原純子さんをお招きします。
昨今、篠笛も他の西洋楽器とのコラボレーションが増えてきており、和楽器バンドしかり、
アニソンにも邦楽器が活躍していますね。
いまわたしたちがよく耳にする音楽は、西洋音楽を土台にした作りで出来ています。
和楽器の演奏も、こうした西洋音楽の土台の上で奏されていることが多いです。
特にアニソンなどはまさにそうです。
そして土台は西洋だけど、そのうえで和楽器が和楽器独特の色味を出せているとき、
フルートとは違った、またとない、クールなカッコいいものになるのです。
なにが篠笛らしく、カッコいいのか、
そういう演奏にするにはどうしたらいいのか。
そのために学ぶことは少なくはありませんが、
まず、その音楽の構造をなんとなくでもいいから、
少し理解できるようになれれば、と思いませんか?
今回の講座では、
まさにこの点に焦点を当てていきます。
午前の部では「竹田の子守歌」を、
午後はわたしのオリジナル曲ですが、
篠笛に合う抒情的なメロディを持つ「夕夏里(ゆうかり)」を題材にします。
竹田の子守歌は、日本独自の5音音階(ペンタトニック)でメロディが出来ています。
5音しか使わないけれど、実に深い民俗芸能の響きの世界が拡がっている素敵な曲です。
これに合うようにどういった伴奏、コードを付けていけばいいのか。
これ、実にとっても大事なんです。
え、そんなの、ピアニストに任せておけばいいんじゃない・・?
いえいえ、決して!(笑)
・・・まあ、任せておいても、カッコよくしてくれるかもしれませんが、
やはり主旋律を奏でる笛奏者も、曲の構造を少しでも
わかっているのとそうでないとでは、演奏のレベルがぐっと違ってきます。
想像に難くないと思います。
今回は、竹田の子守歌の音構成(5音)を使って、
色々な響き(コード)のなかで、どんな風にメロディラインが聴こえるのか、といった体験をたくさん、していただきたいと思います。
そして、なるほど、こういった響きとこのペンタトニックが合わさると、こんなクールになるんだな、
または逆に、
こんなチープな感じになってしまうんだな、残念!
などなど、実際に実践して、体得していただきたいと思います。
また、こちらで用意した5音を使った独奏パートを使って、
竹田の子守歌を、間奏に篠笛らしいソロを盛り込んだ1曲に仕上げていきたいと思います。
*譜面は事前にお送りします。
そして、午後は夕夏里(ゆうかり)という篠笛によく合うメロディを持つ曲です。
きれいなコード進行の、まさに王道!のような曲です。
逆にいえば、コード進行の上にのっとって奏しないと、
どうにもならない、という曲です。
竹田の子守歌は5音音階の5音をどのように使っても、
かなり自由に、それこそある意味ででたらめに使っても、
意外とどうにかなったものが、
こちらの曲になると、コードの進行を理解していないと、
全く曲の良さが出せません。
こうした対照的なものを2曲、題材に取り上げることにしました。
コード進行の上で演奏するのは、
とっても気持ちがいいものです。
そして、よくジャズなどでやっている即興、アドリブですね、
これにも挑戦していただきたいと思います。
出来たら、かっこいいじゃありませんか!
自由自在に♪
といっても、そんなこと、やったことないのに出来るわけありませんね。
でも大丈夫、ご心配なく!
だからこそ、わたしたちがいます。
今回は、いくつかアドリブの譜例を用意して、
事前にお送りします。
事前にちょっと練習してきていただいた上で、
そして当日、簡単なコード進行に合うように、
とってもシンプルなメロディラインを作ってみたいと思います。
やり方をお教えしますから、どうぞ安心してくださいね。
自分にはセンスがないから。
といった声を聞くことがしばしばあります。
でも、センスって何でしょうか?
学ばずとも、一流にできることがセンスでしょうか?
・・・そんなはずありませんよね。
ひとつひとつ学んだものが、センスを培っていくのです。
ですから、センスとは知識だと思います。
そして、いつからでも養えるものです。
誰にでもできます。
とにかく、やってみましょう。
わたしたち講師がサポートしますので、
どうぞ安心していらしてください。
笛は8本調子を使用します。
生のピアノと一緒に学べるのはなかなかないチャンスですので、
ぜひこのセミナーを利用して、豊かな音楽経験の糧にしてくださることを願っています。
詳細、お申込みはこちら↓
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